4月30日に下記の交通事故が発生しました。ニュースでも取り上げられていましたのでご覧になった方もいらっしゃると思います。
下野新聞の記事を引用しました。
大型バス同士が衝突、20代男女3人がけが 那須塩原市内の東北自動車道下り線
30日午前2時50分ごろ、栃木県那須塩原市内の東北自動車道下り線で、故障のため路肩から走行車線にはみ出して停車していた大型バスに、走行車線を走っていた別の大型バスが追突した。20代の男女3人が骨折などのけがを負った。
県警高速隊によると、停車していたバスには東京都八王子市の男性運転手(50)と乗客41人が乗車していた。20代の女性2人がけがをした。
バスは都内のバスタ新宿から仙台市泉区役所に向かう途中だったという。
一方、追突したバスには宮城県多賀城市の男性運転手(42)と乗客38人が乗車していた。20代男性1人がけがをした。都内のJR東京駅から福島駅に向かう途中だったという。
この場合の補償はどうなるでしょうか?
大きく3つに分けることができます。
①追突されたバスの運転手・乗客41人
②追突したバスの運転手
③追突したバスの乗客38人
今回は停車中のバスに追突したので過失割合は0:100になります。
①③は交通事故被害者になりますので、追突したバスの自賠責保険を使って治療を受けることができ、通院日数に応じて通院慰謝料や休業補償等が支払われます。自賠責保険を使いますので治療費の自己負担はありません。ご自身や同居されているご家族の方の車に弁護士特約が付いていれば弁護士特約も自己負担なく使うことができます。
②は自賠責保険を使うことができませんが、任意保険に加入していれば人身傷害保険を使って治療を受けることができ、通院日数に応じて通院慰謝料等が支払われます。
この人数ですので、全員が負傷したら保険会社の支払い金額は多額になりますが、自賠責保険では1人につき120万円までは治療費や慰謝料などの補償が約束されています。120万円を超えた場合は追突したバスの任意保険会社が支払いをしてくれますので安心して治療や補償を受けることができますね。