交通事故では多くの人がむちうちを経験することが多いと思います。むちうちは大まかに4つのタイプに分類されます。
1.頸椎捻挫(けいついねんざ)
自動車の追突事故・スポーツなどで予測不可能な衝撃が身体に与えられることによって起きる症状です。この頸椎部分にダメージが与えられると、筋・筋肉・軟骨が損傷し、痛みを伴います。 身体に不調があるにもかかわらず、レントゲン検査では「まったく異常は見られません」ということが多く、辛さをわかってもらえない事がよくあります。
2.根症状型(こんしょうじょうがた)
頸椎(頭を支えている骨)が微妙に変形してしまったり、頸椎の神経の通り道が狭くなる(圧迫)ことによって、神経根と言われる部分を圧迫し、鈍痛を伴う症状です。 神経が圧迫される状態は、末端神経(手・指先)にも支障をきたします。
3.バレ・リュー症状型
強い衝撃が加えられることによって、頭部の交感神経がダメージを受け、頭痛・めまい・吐き気などを引き起こす症状です。 血液検査、尿検査、レントゲン検査、種々の機能検査を行っても異常が認められないにもかかわらず不定愁訴を訴える方に対して、便宜的に、「自律神経失調症」という診断が下されることが少なくありません。バレ・リュー症候群は自立神経失調症と全く同じというわけではありませんが、頚部の自立神経機能障害という意味で、理解していればいいかと思います。
※3~6ヶ月の施術を、経過しても症状に改善が見られない場合、バレ・リュー症候群と診断が下されることもあります。
4.脊髄症状型(せきずいしょうじょうがた)
頸椎の脊柱管を通る脊髄が損傷することによって、頚部痛や、手だけではなく、体幹や足にもしびれを引き起こすことがあります。 稀に、膀胱・直腸の機能が低下し、排尿・排便などに支障が起こる障害を引き起こすこともあります。
交通事故では多くの人がむちうちの症状を抱えております。
では、なぜ交通事故においてむちうちの症状が発生してしまうのしょうか?
それは後方から追突される事故が多いためにあります。 交通事故の中でも追突事故の割合は大変多く、後方からの衝撃はむちのようにしなる衝撃を身体に与えることで首の骨(頸椎)が歪んでしまうことで生じるのがむちうちになります。